イシガキシジュウカラ

　日本全域で見られるシジュウカラですが、離島に分布するシジュウカラはアマミシジュウカラ、オキナワシジュウカラ、イシガキシジュウカラの3亜種に分類されています。奄美と沖縄の2亜種は本土の亜種と見た目にはほとんど見分けがつきませんが、石垣島・西表島に生息するイシガキシジュウカラだけは明らかに異なります。全体的に黒みの強い灰色で、シジュウカラに特徴的な背中の黄緑色はまったく見られません。以前、つくばで黒化したシジュウカラが発見されましたが、頭は真っ黒であったものの、黄緑色の背中は健在でした。

　シジュウカラはヨーロッパからアジアにかけ広く分布しますが、最近のDNA研究では、ヨーロッパと南アジア、東アジアのものは別種と考えられています。また、彼らは単語を認識しているとも考えられており、身近な鳥ですが、まだまだ謎の多い小鳥です。