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アカガシラサギ

その名のとおり夏羽は頭から首、胸にかけてワイン色をしていますが、冬羽は写真のとおり、非常に地味です。石垣島には少数が冬を過ごします。石垣島には他にも東南アジアに分布するジャワアカガシラサギの飛来記録が増えています。冬羽はいずれも似ていて野外での識別が困難です。ジャワアカガシラよりも若干大きく、くちばしも大きめ、飛翔時に翼の先端が黒っぽいことが特徴といわれます。
日本では他にもイランからインド、スリランカで繁殖するインドアカガシラサギが記録されていますが、これもまた冬羽はよく似ています。東南アジアではこれら3種の分布が重なるうえに、ヨーロッパからアフリカにかけて分布するカンムリサギが飛来することもあり、その冬羽も酷似しているため、どの鳥なのか、バーダーたちの議論の的になります。
一般の方にとってはどうでもいい議論ですが、マニアにとってはこうした議論がなんとも楽しい時間です。