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クロハラアジサシ

春と秋の渡りの時期に南西諸島でよく見られるのがクロハラアジサシ。学名のチリドニアスは古代ギリシャ語のツバメのようなを意味する単語から来ているとおり、田んぼの上を飛び回る姿はツバメにも似ています。
夏羽は和名のとおりお腹の部分が黒くなりますが、冬羽になるとお腹は白っぽくなり、ごま塩のような頭になります。
中国やヨーロッパの内陸の湿地帯で繁殖し、冬は東南アジア、オーストラリア、インドやアフリカ地域で過ごしますが、南部アフリカに生息する亜種は渡りをしません。世界的には分布も広く、数もそれなりにいるようですが、フランスでは近年、湿地の減少により、その生息が危ぶまれている鳥の一つです。