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通訳案内士というお仕事

通訳案内士というお仕事

ゲストハウスのオーナーというメインのお仕事に加え、大事な収入源になっているのがフランス語ガイドです。

この外国語ガイドになるためには以前は通訳案内士(現在は全国通訳案内士に名称変更されました)の資格が必要でした。語学唯一の国家資格である通訳案内士がなければガイド業務をして報酬を得ることはできなかったのです。東京オリンピックに向け2018年に法律が改正され、現在は全国通訳案内士の資格がなくても報酬を得ることができるようになりました。

ガイドの業務は多岐にわたります。街や神社仏閣などの案内はもちろんのこと、団体ツアーの場合はレストランの予約確認やバスのドライバーさんとの打ち合わせといった添乗業務も担当します。求められる語学レベルも日常会話レベルで済む場合もあれば、相当な専門的知識を要求されることもあります。たとえば、フランスの建築士の方をご案内した際には、寺社の高欄の上にある手すりのような横木、架木(ほこぎ)のことを詳しく聞かれ難儀したことがあります。

お客様の要望は多種多様で、また時代とともに変わっていきます。以前は名所旧跡の見どころや歴史などを説明することが中心でしたが、最近ではいかに映える写真を撮ってもらうか、訪れる人は少ないけど美しい穴場スポットを紹介できるか、地元の人が通う美味しい店を案内できるかが、お客様の満足度を大きく左右するようになってきています。

とはいえ、最優先事項はお客様の安全と健康。交通ルールが異なる国では交差点も危険な場所。たとえば、フランスでは右側通行なので、道路を横断する際には右をまったく確認せずに、左を見てから渡ろうとします。また、旅行中に持病が悪化し、医療通訳をすることもあります。

常に気を遣う仕事ではありますが、お客様から楽しかった、君に頼んでよかったと言ってもらえると疲れも吹っ飛んでしまうのがガイドの魅力でもあります。

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