- 野鳥
鴨川のカワアイサ
1月の鴨川は多くのカモでにぎわいます。その中でも目立つのはカワアイサ。
一般的なカモであるマガモやカルガモに比べスリムなせいか、一回り大きく見えるカモです。
川秋沙の名のとおり、鴨川には10-11月にかけて飛来し、春先に北へと戻っていきますが、時折、6月まで残っている個体を見かけることもあります。
以前は大きな河川、とりわけ流れの強い川にいることがほとんどで、京都府では準絶滅危惧種にも指定されるほど数は少なかったのですが、近年、鴨川ではすっかり冬の風物詩となっています。
オスは緑の光沢のある黒色、メスは茶褐色の頭で、飛ぶと白と黒のコントラストがとても目立ちます。非狩猟鳥ですが、この色合いからマガモなどと間違えられ撃たれることもあります。
魚が主食であり、水生動物の食物連鎖の頂点に立つことから、農薬や有害金属の影響を受けやすく、環境の健全性の指標としても用いられることがあります。これからも毎年渡ってきてほしいものです。