- 野鳥
京都御所のアオバト
春と並んで冬は京都御所が小鳥たちで最もにぎやかになる時期。とりわけ、こちらの鳥アオバトは冬の御所のシンボルです。日本北部や山間部で子育てを終え、京都市内では御所や植物園などで冬を過ごします。
木の上にいることが多く見つけにくい鳥ですが、オーアオーとなんとも不気味な声で鳴くので存在に気づきます。そんな声とは異なって、その名のとおり、全体的に綺麗なオリーブ色をしています。飛ぶと、肩近くの羽の赤褐色が目立ちます。
お腹がクリーム色をしているので英名はWhite-bellied green pigeon(お腹の白い緑のハト)。ハトは英語でpigeonもしくはdoveと言います。キジバト(英名turtle dove)のように一般的に小さめのハトがdoveで、キジバトより大きなハトはpigeonと呼ばれますが、分類学上は区別はなく、言語によっても異なります。体の大きい猛禽類をワシ、小さいものをタカと呼ぶようなものですね。