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オオノスリ

オオノスリ

 大陸からまれに渡ってくる大型のタカで南西諸島では見られる確率が高いようです。私も初めて見たときは宮古島でした。本州に多いノスリは個体によって羽毛のばらつきが多いため、単純に見た目だけでは判断しにくく、一番確実なのは大きさになります。一回りノスリより大きく見えます。
 ノスリ類の学名はbuteoで始まりますが、この語源はノスリ類の突き刺すような鳴き声、b-tの擬音語から発生したものと考えられています。英語でノスリを意味するbuzzardは古フランス語のbusard(チュウヒ)が由来とされています。これに対し、フランス語ではbuse。これは古フランス語でやぶを表すbuisonが単純化していったものだそうです。buseには愚かで無知な、視野の狭い人間の意味があり、ノスリ類の狩りをしているときの姿勢の悪さや、獲物を狙うときに頭が固定していることに起因しているといわれています。皮肉屋の多いフランス人ならではの発想です。

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