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哲学の道の花筏

哲学の道の花筏

 晴天だった今日は哲学の道に外国人観光客が大挙して押し寄せ、思い思いに写真を撮っていました。とりわけ、人気なのはこの時期にしか見られない花筏。風で散った花びらが水面を覆いつくし、花の筏のように見えます。
 哲学の道の桜は20世紀初頭に京都の画壇で活躍した日本画家・ハシモトカンセツ夫妻が寄贈したもので、現在は水路沿いに400本ほどが見られます。ハシモトカンセツは中国古典に精通し、たびたび中国に渡り、中国の古典文学や風物を題材にした作品をつくりあげました。
 庭園にも造詣が深く、自身が理想郷と考えた白沙村荘という建物を自身が設計し、アトリエや茶室のほか、数多くの石造美術品が飾られています。
 銀閣寺前のバス停のすぐぞばにあり、彼の美意識の結晶である庭園は高い評価を受けています。
 哲学の道を訪れた際にはぜひ立ち寄ってほしい場所です。

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